無職生活5年目突入  のんびりと ひっそりと 自由に生きております

スオミの話をしよう 長澤まさみ七変化 最後のヘルシンキは要らない

今日も今日とてサービスデイにイオンシネマで観てきました

三谷幸喜作品は『ギャラクシー街道』が酷かったので

当初この作品を観る予定はしてなかったのですが

9月観る映画があまりに少なかったため大幅繰り上がりで鑑賞決定しました

ハズレでもサービスデイだからいいか みたいなノリです

 

 

監督
三谷幸喜
出演
長澤まさみ
遠藤憲一
松坂桃李
小林隆
西島秀俊
坂東彌十郎
瀬戸康史
戸塚純貴
宮澤エマ

その日、刑事が訪れたのは著名な詩人の豪邸。《スオミ》が昨日から行方不明だという。

スオミとは詩人の妻で、そして刑事の元妻。

刑事は、すぐに正式な捜査を開始すべきだと主張するが詩人は「大ごとにするな」と言って聞かない。

やがて屋敷に続々と集まってくる、スオミの過去を知る男たち。

誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか。スオミの安否そっちのけで、男たちは熱く語り合う。

だが不思議なことに、彼らの思い出の中のスオミは、見た目も、性格も、まるで別人……。

スオミはどこへ消えたのか。スオミとは一体、何者なのか。

 

 

うーん普通

 

先にネタバレというか事の真相を書くと・・・

母の影響からか、男が思う理想の女を演じること、男に合わせることで生きてきたスオミ

5回の結婚を経て男に合わせる生活がイヤになり、一人自由に生きる事を決意

金持ちの現夫から金をせしめてフィンランドの首都ヘルシンキで幼馴染の薊(あざみ)とのんびり余生を過ごす計画を立てる

この計画というのがニセの誘拐事件を起こし身代金を頂こうという内容

ぶっちゃけスオミの自作自演だということは初動でわかる

よってミステリーとかサスペンスとか推理を楽しむ作品ではありません

この誘拐事件に右往左往慌てふためくのが元夫・現夫である5人の男たちで

この5人のテンパってる姿を2時間見続けるのがこの作品になります

 

正直なところ、映画向きではない 舞台向きの話だったと思います

5人目の男寒川の豪邸内で9割話が進むのでセットが少なくて済むし

笑いどころは一昔前の笑いでこじんまり

セスナ機のシーンは寒い

〆の ヘ、ル、シンキ ヘルッシンキ~ はまんま舞台やし

あんまり予算かかってなさそうだし

それならもっと予算かからない舞台でやったらええやんって思ってしまいます

 

いいところを挙げるなら、色んな長澤まさみが見られるところ

5人の男に合わせたスオミ、学生時代、さらにスオミの母役もこなす

最後のネタバレ告白シーンでは多重人格者の如く5種類のスオミが入れ代わり立ち代わり現れる

これをちょっと長めにカット無しでやり切った長澤まさみには拍手

個人的にアバズレでヤサグレなスオミの母がお気に入りです

 

それとスオミ以上に謎が多い薊の存在

神出鬼没 色んなシーンでスオミと5人の男に絡んでくる

最終的に弁護士ということで幕引きしたものの、それも本当かどうかわからない

こういうところも三谷流の面白い所なのかな

 

あと上にも書きましたが〆のヘルシンキヘルシンキは丸ごと要らない

スオミが寒川邸を去ってそのままエンドロールならそこそこいい空気で終われたのに

フジテレビ制作の映画ってこういう要らんことしがちだなと個人的に思います

 

 

まとめると

コメディだけどそんなゲラゲラ笑えるもんじゃないです

長澤まさみまたは5人の男のうちの誰かのファンで、その人を沢山見たいって人向けかなぁ

『ギャラクシー街道』よりかは何倍もマシだったで、金返せ~!!とならなかったのが幸いです

60点

 

 

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