ちょっと前イオンシネマで観た映画の感想です
もっと早く、見てすぐ書けばいいのに中々書こうとしなくてすいません
監督
黒沢清
出演
菅田将暉
吉川琴音
奥平大兼
岡山天音
荒川良々
窪田正孝
吉井良介は町工場に勤める一方、ハンドルネーム「ラーテル」として転売業で稼いでいた。
あるとき勤務先の社長・滝本から管理職への昇進を打診されるも断り、
彼は仕事を辞めて郊外に事務所兼自宅を借り、恋人・秋子との新生活を始める。
地元の若者・佐野を雇い転売業が軌道に乗ってきたのもつかの間、
良介の周囲で不穏な出来事が続発し、彼の日常が崩壊していく。
うーん、最終的に普通未満になっちゃったかな
転売ヤーに恨みを持つ人々が匿名サイト経由で集合してそいつを狩りに来る
追い詰められる転売ヤー さてどうなるってのが大まかな筋書き
前半は転売ヤー吉井の転売行為で多方面に恨みを買っていくところをじっくりと描く
吉井本人には恨まれてる自覚がなく、逆にそうならないよう気を使ってるつもりでいる
自覚なく他人を不快にさせたりイライラさせたりする人間って一定数いますよね
そういう人物を菅田将暉がばっちり演じててこれが上手い
スクリーンで見てるこっちも「なんやコイツ」って思えてきます
さらに吉井に絡んでくる人物も会社の先輩村岡（窪田）筆頭にクズ揃いで
このクズたちが即席チーム組んで吉井に襲い掛かっていくんだろうなぁって思ってました
まあこんなけ恨まれたら標的にされても仕方ないわな
どんな風に襲われるのか 吉井はあっけなく死ぬのか反撃するのか
後半の「狩り」への期待が高まる前半でした
いよいよ狩り開始
武装した村岡らが吉井を追い詰め拉致
拷問のようなやり方で嬲り殺されようとする・・・まではよかったのに
そこからなぜか銃撃戦 最後まで銃撃戦
吉井もとある筋から手に入れた銃で撃ち合い
全員殺し屋でも何でもない素人なのでゆるっゆるの撃ち合いが延々続く
なんすかね 監督は銃撃戦を撮りたかったのでしょうか
それと主要人物の設定というか正体が説明不足
最も意味不明だったのが吉井に雇われたバイト青年佐野（奥平）
なんでそんな簡単に銃とか手に入るねん
武器商人？の男（松重（井之頭五郎に見えて仕方なかった））とはなんか顔見知りみたいやし
そこそこ銃の扱いできてるし
どこかの組の偉いさんの息子とかかなぁと勝手に想像してました
どういう人物かは多く語らず観客の想像にお任せしますってスタイルだったらこれでいいのかもしれません
役者は癖のある人ばかり揃えてダークな感じ不穏な感じを演出
その中でも窪田正孝が最高にクズ野郎で、でも小物感満載で良かった
前半の不穏な雰囲気作りがほぼ完璧だったのに
なぜその空気のまま展開させずに銃撃戦にしてしまったのか
でその銃撃戦も緊張感が無くドキドキしない
終わり良ければ～の逆パターンな作品になってしまいました
60点
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