「モンスターハンター」を観た後30分空いてからの2本目
相変わらず子供連れを中心に混んでまして今回の作品もまあまあ客は入ってましたが
客が増えるとマナーの悪い客の割合も増えるんですよね
上映中隣の客がカギを落としたとか何とか言ってスマホを懐中電灯代わりにして探し始るとか
もう頭おかしいんじゃないの???
こういうのがあるんで、私はなるだけ空いてる時に映画観に行きます
監督
吉田大八
出演
大泉洋
松岡茉優
宮沢氷魚
池田エライザ
齋藤工
中村倫也
佐野史郎
リリー・フランキー
塚本晋也
國村隼
木村佳乃
小林聡美
佐藤浩市
大手出版社「薫風社」に激震走る!
かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。
専務・東松が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。
会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる…
が、この一見頼りない男、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた!
クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野を巻き込んだ速水の生き残りを賭けた“大逆転”の奇策とは!?
コロナでほぼ1年公開延期になっていた本作
面白かったです
宣伝文句が「あなたは既に騙されている」っていうやつで
半分ネタバレしてるようなものなのでこういう煽りはやってほしくないのですが
実際観てみると、誰かと競うような「騙し合いバトル」というより
大泉洋扮する雑誌編集長速水一人の策略が張り巡らされていく感じ
策の中には身内である編集部員をも騙してしまうもののあったりするので
そこからああいった宣伝文句になったのかなと思います
で、落ち目の雑誌を救う為、速水が孤軍奮闘するわけですが
この策略がことごとくキマっていくのが気持ち良いです
また一つの策略、エピソードで長々と引っ張るのではなく
早々に結果が出て次、また次とテンポ良く進むのも気持ち良さの一因になっています
さらにその一つ一つの積み重ねが、裏にある薫風社内の派閥争いや次期社長の座といった
大きな話へと繋がっていくという流れになっていて
最後まで飽きさせず、スクリーンに集中させてくれます
種明かしというか騙しの部分については
謎の新人作家矢代聖について「こいつ偽物じゃね?」と薄々感付いていましたが
本当の正体までは見抜けなかったです
実は速水が東松側でも宮藤側でもなかったというのも解らなかったです
キャストが豪華でかつクセのある人揃い
これが騙し騙されの部分を引き立てて作品をより一層面白くしています
そして何といっても主役である速水役の大泉洋
原作で速水は大泉を当て書きして描かれてるそうで
だったら速水を大泉が演じればピッタリハマるのも納得
一見飄々とした変わり者で人たらしでありながら編集長としての実力もあり頭の回転も速い
裏工作でも何でもござれなスーパーマンが作品をガッツリ引っ張っていく
最後の最後に高野が新連載掻っ攫っていったのはご愛嬌かな
雑誌モデル役の池田エライザが刑務所で手錠掛けられてるのが妙にリアルに見えたのはなんでだろう(めっちゃ失礼)
大泉演じる速水のスーパーキャラっぷりが気持ちいいです
エンタメ作品として観て損は無いと思います
70点