観てからちょっと時間が経ってしまいましたが映画レビューです
8月中旬の雨降りの中観て来ました
傘を持って映画館に行くのはできれば避けたいと思ってますが
あの長期間の悪天候では仕方ないですね
監督
ショーン・レヴィ
出演
ライアン・レイノルズ
ジョディ・カマー
ジョー・キーリー
リル・レル・ハウリー
ウトカルシュ・アンブドゥカル
タイカ・ワイティティ
物語の主人公は平凡で退屈だと感じながら毎日を繰り返す、銀行窓口係の男=ガイ。
ルール無用、何でもありの暴力に溢れた街で、毎日毎日強盗に襲われる銀行窓 口係のガイが、そんな退屈な日常に疑問を抱き、ある日ついに強盗に反撃。
奪い取った眼鏡を掛けてみると、街中に今まで見えていなかったアイテムやミッション、謎な数値があふれていることに気がつき大興奮。
この世界はビデオゲームの中で、自分はその“背景キャラ”だという衝撃の事実に気づいたガイが、“正義の味方になるために立ち上がる。
面白かったです
本来自我を持たないものが何かのきっかけで自分で考え動き出す・・・ってのは割とよくある話
今作の主人公はゲーム内のキャラクター しかも主役ではなくNPC(モブキャラ)
通常なら事前にプログラムされた行動しかしないはずであるNPCのガイが
とあるきっかけで規定の行動から逸脱し、まるでリアルのプレイヤーのように自由に動き回り始める
現実世界での「ゲームシステムをパクられた」という問題をゲームの内側から調査解決していくのが本筋で
ガイが勝手に動き出した原因もそこにあるのですが
そこにゲーム世界ならではのアクションやゲームあるあるのコメディ、はてはモロトフ・ガール(現実世界のミリー)とのラブロマンスまで詰め込んでなかなかのボリュームで進行していきます
ただこれだけの情報量だと作風が重く複雑になりがちですが今作は全く重さを感じさせないんですよね
基本部分はコメディであることが影響してるのかなと思います
「ゲームあるある」なネタや良く知られた他作品を連想させるネタが数多く仕込まれていて
「これ、○○じゃねーか!」とツッコミ入れながら観てられるってのも大きく貢献してるでしょう
あ、こういう感じなので多少なりともオンラインゲームを触ってるか、他映画作品・ゲーム作品を知っていないと面白さ半減ですね
後半、〆に向かってガイが強く心に思うのが「自分が動かなきゃ、何も変えられない」という非常に前向きな思い
日々の変わらぬルーティンワークをやってるだけでは、自分の人生も世の中も変わらない変えられないんだよという
現代社会に生きるほとんどの社会人に響く言葉なんじゃないでしょうか
自身の行動でゲーム世界を変えたガイから、前向きなやる気を貰えた気がします
メイクのせいもあるでしょうが、ガイ役のライアン・レイノルズがいかにも「洋ゲーのモブ」な感が出てて
立ち居振る舞いもそれっぽくてすげーなと思いました(小並感)
敵役アントワンのちょっとヌけてる感も作品の軽さに貢献しています
さくっと観られて最後は「良かったね」と笑顔で劇場を出られる作品だと思います
劇場公開はもう残り少なくなってなってますがオススメできますよ
70点