今回はTOHOシネマズ梅田で観てきました
地味な作品な割に結構な客の入りでちょっとびっくり
みんな、「もう外出してもいいよね?」的な感じですかね
監督
ドミニク・クック
出演
ベネディクト・カンバーバッチ
メラーブ・ニニッゼ
レイチェル・ブロズナハン
ジェシー・バックリー
アンガス・ライト
東西冷戦下、米ソ間の核武装競争が激化。世界中の人々は核戦争の脅威に怯えていた。
そんな時、CIAとMI6のエージェントが一人の英国人に目を付けた。
その男、グレヴィル・ウィンは東欧諸国に工業製品を卸すセールスマンだったが、彼が依頼された任務とは、販路拡大と称してモクスワに赴き、GRUのペンコフスキー大佐から受け取ったソ連の機密情報を西側に持ち帰ることだった。
あまりに危険なミッションに恐れをなし、ウィンは協力を拒否するが、世界平和のために祖国を裏切ったペンコフスキーに説得され、やむなくモスクワ往復を引き受ける。
最後まで集中して観てました
スパイ物といったら007やミッションインポッシブル、最近のならキングスマンなどがすぐ挙がると思います
どこかしらの組織・機関に属しており銃や格闘の腕は一流で
敵の刺客達をバッタバッタと倒して行くなんてのがお決まりですが
今作の主人公は普通のビジネスマンで特殊能力は一切無し
スパイだとバレたら即終了 牢獄に入れられたら脱出も不可能
そんな状態で忍び込むのは冷戦時代のソ連なもんだから
もうとにかく怪しまれないようにするしかない
英国~ソ連の貿易商になりきり、どこで見られてるかわからないなか
ソ連の最高機密を運び出すシーンはこちらも神経ピリピリして観てました
ソ連側の協力者も状況は同じ バレれば家族もろとも即粛清
それでも世界平和のため、キューバ危機回避のために情報を盗みグレヴィルに渡し英国へ返す
並大抵の信念では出来ません
運び屋稼業も回を重ねるうち、ソ連もスパイがいる情報をキャッチ
徐々に包囲網が敷かれグレヴィルとペンコフスキーが追い詰められていく様に
これ大丈夫なのか?助かるのか?とハラハラドキドキしっぱなし
スパイ容疑でソ連に捕まり捕虜となったグレヴィル
「私はスパイです」と口を割ったら自分はもちろんペンコフスキーにも危害が及ぶ
様々な誘惑、酷い仕打ちにひたすらに耐え続ける姿が痛々しい
これら全てが実話で、キューバ危機の裏で密かに行われていたというのがなんとも信じられません
その時代のことは分かりませんが、この二人の活躍で世界大戦・核戦争を回避して今の世の中があると思うと、感謝しかありませんね
獄中の坊主でガリガリな姿はベネディクト・カンバーバッチの役作りの賜物
ひとつの作品のためにこういう事ができる役者はただただすげーなと思います
娯楽作品ではないガチの実話スパイ物
緊張の糸がピンと張りつめる感覚を味わうのもいいのではないでしょうか
65点