はい今回はイオンシネマ行ってきました
平日の初回上映で5割くらい席埋まってたかな
私の前列に座る男が上映中何度もスマホで時間確認するもんだから
明かりが気になって仕方が無い
確かにこの作品2時間30分の長尺だから時間が気になるのは分かる
でもね、スマホ点灯したらイカンでしょ
マナー違反野郎は退場してください
監督
李相日
出演
広瀬すず
松坂桃李
横浜流星
多部未華子
趣里
三浦貴大
白鳥玉季
増田光桜
内田也哉子
柄本明
雨の夕方の公園で、びしょ濡れの10歳の家内更紗に傘をさしかけてくれたのは19歳の大学生・佐伯文。
引き取られている伯母の家に帰りたがらない更紗の意を汲み、部屋に入れてくれた文のもとで、更紗はそのまま2か月を過ごすことになる。
が、ほどなく文は更紗の誘拐罪で逮捕されてしまう。
それから15年後。”傷物にされた被害女児”とその”加害者”という烙印を背負ったまま、更紗と文は再会する。
しかし、更紗のそばには婚約者の亮がいた。一方、文のかたわらにもひとりの女性・谷が寄り添っていて…
予告編を観て多少は予想していましたが
予想以上に重い話でした
お互い家庭環境に問題があった文と更紗
雨の公園で偶然出会い、傘のない更紗を文は自宅へと招く
これが「成人男性が幼女を連れ込んだ」ということとなり警察沙汰に
これ以降、世間は「ロリコン変態」の文と「その被害者」更紗という認識で
二人を見ることになる
この事件の裏には非常に奥深くて複雑な事情があって
事件の顛末と15年後に出会ってしまった二人とを交互に描きながら
その事情をゆっくりと丁寧に明らかにしていくのがこの作品
2時間30分の長尺を贅沢に使って、どっぷりと話にのめり込めるようになっています
現在と過去を行ったり来たりになりますが、話がわからなくなるということはないのでご安心を
「世間は二人をどう見てるのか」というのが今作の大きな部分
直接そういう描写はなかったですが、事件当時は週刊誌、ワイドショーなどで
「ロリコンが幼女を誘拐した」と連日取り上げられたのでしょう
15年後の現在もそれは変わらず、二人で居る写真が週刊誌・掲示板の格好のネタとなる
こうなってしまった事情も知らずに表面の話題性のあるワードだけがどんどん世間に広がっていく
「空白」や「ミセス・ノイズィ」でも同じような展開になってましたが
ネットが広く普及し誰もがカメラを所持していて
撮ってすぐ全世界に配信する事ができる現代
簡単にできる分、その本質・深い部分まで考察することはなく
表面の面白さ、話題性、インパクトだけが勝手に独り歩きしていく
「本当はそうではないんだ」と声を上げたくても、今までの境遇が邪魔して言えず
どんどん歪んだ認識が広まって固定されていく
15年経っても変わらない、生き辛い世の中を流浪し続ける二人
「人は見たいようにしか見てくれないのかな」
更紗の一言が心に刺さります
一方、文と更紗、二人の家庭事情が重要なカギになるのですが
その部分はあまり語られていません
文の性格がああなってしまった病気の件もさらっとだけ
そこがやや不満なポイント
こちらにも10分程度でいいので尺使ってくれてたら
もっと分かり易く、良くなったんじゃないかな
あと細かいところで言えば
結局文は刑事罰を受けたのかとか
事件後、かなり近い場所で二人が生活しているとか
都合良く文の部屋の隣が空室だったとか
割と多くありますがそこは許容範囲内という事で
主な登場人物は4名
文役の松坂桃李
「孤狼の血 LEVEL2」 「空白」と役の幅が広がってきたところで今作の文という役
身体まで役作りして迫真の演技でした
ラストの○○○は流石にCGですよね
更紗役の広瀬すず
キャピキャピJKから大人の女性へ 一皮剥けた彼女が見れました
着衣のままとはいえ、あのシーンは思い切ったなぁ
更紗の彼氏役の横浜流星
粘着質のDV彼氏というヨゴレ役を熱演
最後の「もういいから」はグっときました
文の彼女役の多部未華子
他の3人と比べて出番は少なかったけど
文との別れが決定的となった際の泣きの演技はすごかった 存在感アリ
更紗の少女時代を演じた白鳥玉季 この子すごいわ
どう見ても「広瀬すずの少女時代」にしか見えないんだわ
ベッドで寝そべって顔を後ろに向けた所とかまんま広瀬すずやし
調べたら芸歴めっちゃ長いらしくて、いや流石やなと感心しました
エンタメ色強い作品もいいけど
こういう地味ながら心にズンと響く作品もいいもんですよ
70点
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