いやー、なんかアメリカではこの世の終わりみたいな大騒ぎのようですね
各種報道によると、米連邦準備理事会(FRB)によるこの1年の積極的な利上げで
スタートアップ業界の資金調達など財務面の状況が悪化したことが大きく影響したそうです
また米国債で18億ドルの損失を出したとも報じられています
3月2日のりそな銀行主催のセミナーで聞いた話なんですが
銀行の本業である貸出による儲けは
10年国債利回り - 政策金利
で、ざっくり決まるそうです
10年国債利回りが貸出金利、政策金利が預金金利つまり普通預金の利息
この差が利ザヤ つまり銀行の儲け
アメリカの現在の状況は
10年国債利回りは3.6%くらいですかね
一方政策金利は4.5~4.75%
上記式に当てはめるとマイナスになる
つまり逆ザヤ状態で銀行は貸しても貸しても儲からない
なので銀行は経営悪化 貸し渋りや貸し剥がしに走るそうです
一方日本はというと、政策金利はずっとゼロ
10年国債利回りは昨年12月20日に上限を0.25%から0.5%に引き上げたところ
上記式に当てはめると12月20日からプラスが拡大したということになる
つまり銀行の貸出による利益が拡大するわけで
あの日から銀行株が爆上げしてるのも納得ということになります
さて今後どうなるかですが
シリコンバレー銀行に預金保護対象外の預金をしていたIT企業にて
預金が戻って来ない事態が発生しそうなんだとか
そこから倒産→他行に波及→さらに連鎖倒産ってのが悪いシナリオ
シリコンバレー銀行のみの範囲で事態収拾できるのがいいシナリオ
アメリカの金融当局が全力を挙げて問題解決に臨むそうなので
なんとかなるんじゃないでしょうか
一方、日本および日本の銀行に影響は出るのか?
しばらく日本株、特に銀行セクターはガッツリ下落するんでしょうが
日本の銀行の経営状態は上記式にもあるように悪くない、むしろ利益拡大局面ですから
心配しなくていいんじゃないかな
まあ日本に住む一庶民の私にできることなんて何もないですから
ある程度の情報収集だけして、あとは時間経過で事態処理されるのを待つこととします
※投資は自己責任でお願いします
↑クリックしてくれると元夜勤者が喜びます