ちょっと前になりますが、今回は3月30日にTOHOシネマズなんばの別館に行ってきました
大阪城公園に花見に行った日です (その様子はこちら→「桜見て来た」)
この頃から良い天気の日が多くて出掛ける回数も多くなってます
正直この陽気で家にじっとしていろなんて中々難しいのではと個人的に思います
監督・脚本
クロエ・ジャオ
出演
フランシス・マクドーマンド
デヴィッド・ストラーザン
リンダ・メイ
ボブ・ウェイズ
リーマンショック後、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失った60代女性ファーン)。
彼女の選択は、キャンピングカーに全ての思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。
その日その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。
本年度アカデミー賞有力作品ということで上映館が少ない中観にいきましたが
うーん、普通ですね
ぶっちゃけ、ケーブルテレビの専門チャンネルとかで放送してそうなドキュメンタリー番組ですよねこれ
家に住まず車中泊でアメリカ各地を回るノマド(遊牧民)の人々を追った作品ですが
登場するノマド民は役者ではなく本当に車中泊で生活している人々で
主人公のファーンと旅の途中で知り合うデイブだけが役者(だと思います)
住んでた町が丸ごと閉鎖になり車中泊を余儀なくされるファーン
短期バイトで繋ぎつつ各地を転々とするなか、同じく車中泊で生活する仲間に出会い、別れていく
という感じの内容ですが、なぜか私には特別響くものが無かった
ファーンには帰れる場所があって、その保険がある前提であえて私は車中泊してる的な面が見えたからかな
切羽詰まった感があまり感じられなかった
一方、リアルで車中泊してる本物のノマド民はというと
経済的に苦しいとか車の故障とか適切な医療が受けられないとか、車中泊する上での困難はもちろんある
また個々人の車中泊してる理由も様々で、中にはまず解決・改善しないだろうという問題を抱えてる人もいる
そんなしんどい状況でも、そういうものを全て引き受けた上で覚悟決めて車中泊してる人ばかり出てきたので
この人達が可哀想とか救ってあげなければとか、そういう方向の感情は湧かなかったです
むしろ割と楽しんでやってそうなので余計なお世話はしないほうがいいんじゃないかなと思いました
製作陣はこの人達を救え!とかノマド民にならないように行政が働きかけろ!とか訴えたかったのかな?
そのあたりはわかりませんが、もしそうだとしたら私には全く伝わらなかったことになりますね
各地を転々とする中で、アメリカの雄大な自然を行くシーンが多数あって
荒々しさだったり懐の広さだったり色々と感じることができます
国土の狭い日本じゃこんなシーンは撮れないよなぁ
人によって捉え方は様々だと思いますが
私にとってはドキュメンタリー番組の域を出ない、やや退屈な作品だったなというのが感想です
ついでに言うと、こういう社会問題を扱っていればアカデミー賞獲れるみたいなここ数年の風潮は好きではないです
55点