9月1日、1本1100円になるファーストデイに観てきました
鑑賞代金が安くなる日は昼間でもまあまあ混むのが通常ですがこの日はガラガラ
夏休みが終わったことが大きな原因かもしれません
監督
タカハタ秀太
出演
藤原竜也
土屋太鳳
風間俊介
西野七瀬
豊川悦司
佐津川愛美
岩松了
坂井真紀
濱田岳
ミッキー・カーチス
リリー・フランキー
かつては直木賞も受賞した天才作家の津田伸一(藤原竜也)。
津田はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に、書き途中の新作小説を読ませていた。
富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。
神隠しにあったとされる家族、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、囲いを出た鳩の行方、津田の命を狙う裏社会のドン、そして多くの人の運命を狂わせたあの雪の一夜の邂逅…。
彼の話は嘘?本当?鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた―。
映画に出演している藤原竜也が割と好きです
この人はどちらかというと舞台が中心で、映画作品に出演する時も舞台演劇っぽい演技になるのですが
そこも独特の味となって、「いつものやつやなぁ」と私の中では良い方向にとらえています
出演作品は超大作ではないB級がほとんどですが、それもこの人には合ってる気がします
さて今回の作品
藤原竜也演じる落ち目の小説家津田が、いくつかの事実・実体験を基に書いた「鳩の撃退法」という小説の映像化という感じで
一冊の小説を一気読みした感覚になれます
さらに観終わった後、ひとつ非常に気になることで頭がいっぱいになります
それは、この話のどこが「事実・実体験」でどこが「津田の創作」なのか
この話自体は、「おっ」と興味をそそる部分がいくつかあって、かつ話の展開が複雑に感じますが
終盤まで進んで整理が出来てしまえば根本的には平坦なストーリーで極端に突拍子のないことは起こりません
なのに観終わってからあそこは事実かな、あそこは創作か、と色々気になる場面が頭に残っているんですよね
事実か創作かはっきりさせない、何かちょっと違和感あるなぁと思わせる映像の見せ方させてくる
それが勝手に頭に残る原因かもしれません
肝心の「どこが事実でどこが創作か」については
観た人それぞれ違っていて、はっきり「これが正解」ってのがないというのが正解だと思います
複数人で観て、後であーでもないこーでもない言い合うのがこの作品のベターな楽しみ方なんじゃないでしょうか
ちなみに私の見解ですがだらだら長くなるのでここでは書きません
キャストでは西野七瀬がいかにも「地方のギャル」な振る舞いで好感もてます
秀吉の妻、菜々美役佐津川愛美がウブそうな振りしてエロい
裏社会のドン、倉田役豊川悦司の物静かで口数少なくどっしりとした雰囲気ええなぁ
この作品のキャッチコピー
「天才作家が仕掛ける謎解きエンター『転』メント」
は、なーんか違うなーと
これだけ見たら、津田が裏でなんか色々しでかしてるみたいな印象を受けちゃいますが
津田は何も仕掛けてない ただ小説を書いただけなんだよなぁ
あーそれにしても自分の見解が合ってるがどうか気になりますね
原作読んだら少しは解明するかなと、原作小説も読みたくなった一本でした
65点