はい今回はなんばパークスシネマ行ってきました
11月下旬から12月上旬は観たい映画が少なくて
しばらく映画館行ってませんでした
12月中旬から年末にかけてようやくいくつか観る予定してまして
その感想も随時上げていきたいと思います
監督
J・ブレイクソン
出演
ロザムンド・パイク
ピーター・ディンクレイジ
エイサ・ゴンザレス
クリス・メッシーナ
イザイア・ウィットロックJr
ダイアン・ウィースト
判断力の衰えた高齢者をサポートする法定後見人マーラ・グレイソンは裁判所からの信頼も厚いが、
その正体は合法的に高齢者の資産を奪い取る悪徳後見人だった。
彼女は新たな獲物として、資産家のジェニファーに目を付ける。
身寄りのない彼女なら難なくだませるはずだったが、その背後にはロシアンマフィアの影が見え隠れしていた。
面白かったです
まず上映開始30分でロザムンド・パイク演じる主人公マーラがいかに悪どくズル賢い人間かが描かれ
それにより誰もが「この女、破滅してくれへんかな」と逆共感ともいえる感情を持つようになります
その後も順調に後見人詐欺を続ける中、詐欺ろうとしたとある老婆が実はマフィアの母親で
そこからマーラvsマフィアの戦いに発展
最初は手荒なマネは避け、紳士的に交渉するもマーラはこれを拒否
しまいには実力行使に出て詐欺仲間の医者が殺害されマーラ自身にも危害が及ぶ
ここまで来て「ようやくマーラに不幸が」と割とほっとする私
このマーラという人物、ホントに胸糞悪いんですよ
これっぽっちも共感なんて出来ない
うまいことそうなるように仕向けてる脚本が上手なんでしょうが
主人公が早く死ねばいいのにと思っちゃう映画ってなかなかないですよ
でもってこのままマフィア側の勝利で終わる・・・かと思いきや
マーラの悪運とマフィアの詰めの甘さで辛くも生存
この辺りからの展開がややしんどいかな こじつけ感・ご都合主義的な面もある
ちょっとマフィアがだらしなさ過ぎるなぁ
金持ちになりたい、それも並の金持ちではなくアメリカンドリームと言っていいくらいのデカい成功を収めたい
マーラが序盤に語る強い信念を一切曲げること無く徹底して貫いた結果のラスト
まさに因果応報と言うべきか
最終的に私が望む結果になったので一応の気持ち良さはありましたが
マーラに対する若干の不憫さも感じました
題材になってる後見人制度
アメリカでは緊急時なら本人不在で裁判所の認定が下りるというのがすごいなと
また一人の人間が何十何百という老人の後見人を同時に引き受けられるというのもどうやねんと
はっきり言って制度の不備ですが効率化重視のアメリカだから通るやり方なんやろうなぁ
あとはマーラと相棒のフランとのレズ関係
うーん、やっぱりこういうの入れてくるんやなぁ
とりあえず入れてみました感が強い
普通に男女の関係でも問題なしなんだけどなぁ
「ゴーン・ガール」にて夫を徹底的に破滅へ追いやるサイコパスな妻を演じたロザムンド・パイク
今作の胸糞悪くヘイトを一心に背負う詐欺師役がハマリ役ですね
今後もこういう路線で活動していくのでしょうか
個人的には女性で主役を張れるヒール役は中々居ないしやりたがらないと思うので
ガッツリとこの地位を築き上げてほしいです
全く共感出来ない主人公ってのが珍しいこの作品
上映館は少ないですがオススメしますよ
70点