はい今回はT・ジョイ梅田(旧梅田ブルク7)で観てきました
午後から梅田で用事があると書いてましたが
この映画を観ることがそれでした
上映開始12時15分だったので
ウォーキングを早々に終わらせなきゃいけなかったわけですね
朝早かったり疲れる面もありましたが
充実の一日でした
監督
萱野孝幸
出演
篠田諒
北山雅康
泉谷しげる
武藤十夢
関岡マーク
中村祐美子
白高律稀はピアニストだったが、突然原因不明の手の震えに襲われて、キャリアを絶たれてしまう。
人生をピアノにささげてきた白高だったが、前に進もうと決意し、チラシで見かけたごみ屋敷専門の清掃業者「断捨離パラダイス」で働くことにする。
言動すべてが型破りな上司に翻弄されながらも、白高はゴミ屋敷の清掃を通じて住人たちが抱えているさまざまな事情を目にするうちに、華やかだったピアニスト時代には想像もできなかった世界があることを知る。
なかなか興味深い作品でした
作品タイトルだけだと伝わりませんが
予告編を見れば「ゴミ屋敷」がテーマだとわかる本作
私も予告編を見て鑑賞決定した人間ですがそれだけじゃない
実はごく近所にゴミ屋敷ではないかと疑われる部屋がありまして
それをキッカケにゴミ屋敷関連の本を何冊か読んで
色々と知識が入ってる状態なんですね
なので益々この作品が気になってしまったわけです
皆さん「ゴミ屋敷」と聞くと
戸建ての庭や玄関先に溢れんばかりのゴミが積まれていて
リポーターが屋敷前から中継してて
近所の住民が苦情を言ってる みたいな画を想像すると思います
もちろんそんな事例は実際にあるし
本作でもそういうシーンはあります
が、今どきは戸建てより賃貸物件のゴミ部屋のほうがメインなんですよね
アパート、マンションの一室がゴミ部屋と化しているが
外からは全く分からない というパターンです
本作では4軒のゴミ屋敷が出てきます
それぞれのゴミ屋敷を見せて業者が片付けて終わり ではなく
なぜゴミ屋敷にしてしまったのか、なってしまったのかの
考察部分がしっかり入ってるのが本作のいいところ
元々ズボラでものぐさで片付け出来ない
母親や嫁といった近しい人の死によって日常生活する気力が失われる
教師、医師、弁護士など「先生」と呼ばれる職業の人が
仕事上の人間関係やちゃんとしなきゃならない緊張感に疲れ切ってしまい
プライベート面まで気をつかっていられなくなってどうでもよくなる
この辺り、私が読んだ本に書かれていた事柄と同じなんですよね
おそらく監督や脚本担当は「ゴミ屋敷」のことをしっかりと勉強した上で
映画撮ってるのだと思います
清掃業者側の描き方もちゃんとしている
機械的にゴミを運び出して終わりではなく
ゴミ屋敷の住人に寄り添い、綺麗になった後の生活が良いものになるように
アシストしていくのも業務のひとつ ということが描かれていました
これも読んだ本に書いてあったんですね
ひょっとして監督は同じ本を読んでるのかもしれません
元ピアニスト白高律稀の成長物語は
清掃業者で働こうと思った動機部分がやや弱いながら
数をこなすうちにしっかりした清掃業者になっていくのを
ちゃんと追いかけてくれています
また4軒のゴミ屋敷と住人、律稀含む清掃業者の面々が
何らかの形でゆる~くリンクしているのも
物語として都合がいい感もありますが面白いです
あとは色々思ったことを
- ゴミ屋敷4人目、おまえかよってツッコんでしまった
- 母親が過去AV女優やってたって知ったら、やっぱショックだよなぁ
- 年単位で放置された冷凍食品は食べたくないわ
- おい律稀、くじ引きをキッカケに仲良くなってんじゃねーよっ
上映館少ないので難しいかもしれませんが
ゴミ屋敷に興味がある、興味湧いたって人は観たほうがいいです
ただリアルなゴミの山のオンパレードで基本汚い画ヅラが続くので
潔癖症までいかなくてもそういうのはちょっと・・・という人は
避けた方がいいでしょう
あとエンドロール後にオマケ映像あるので
本編終わってすぐ帰らないように
70点
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