はい今回は大阪ステーションシティシネマで観てきました
短期間に3回もここに来ることになったのは珍しいですね
近所のイオンシネマで済ませることが多くなって
梅田まで出掛けることが減っております
さらにウォーキングイベント8月は無しなので
ますます出掛ける用事がない
そんな中映画観る用事で出掛けられるのは
ナイスタイミングと言えますね
監督
エスキリ・フォクト
出演
ラーケル・レノーラ・フレットゥム
アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ
サム・アシュラフ
ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム
エレン・ドリト・ピーターセン
モーテン・シュヴァルトヴェイト
9歳の少女イーダは、重度の自閉症で言葉を発さない姉アナと共に郊外の団地へ引っ越す。
イーダは同じ団地の別棟に住むベンから声を掛けられて森で遊んでいたが、ベンはイーダの握っていた木の棒を凝視しただけで真っ二つに折ってしまう。
ベンは念じるだけで物体を動かせる特殊な能力を持っていた。
イーダが彼の能力の強さを繰り返し試しているうちに、ベンは他人を自在に操れるまでになるが、次第に鬱々とした感情や思考を増幅させ、過激な行動に走るようになる。
これも中々の拾い物でした
劇場ポスター見て、なんかピンときて観ましたが
『ヴァチカンのエクソシスト』に続く2023年夏の当たり作品だと思います
ブログタイトルでサイキックバトルと書きましたが
派手な演出、シーンはありません
終始淡々としていて静か
その静けさの中でストーリーがジワジワと着々と進む感じ
精神的負担が来るスリラーです
話を簡潔に言うと、小学生くらいの子供が超能力を持つとどうなるか?
例えば我々大人が「念力で物を動かせたら何をしますか?」と聞かれたら
どう答えますか?
色々あると思いますが、たぶん「○○さんを56します」と答える人はいないでしょう
仮に心で思っていてもインタビューされてそう言っちゃう人はいない
大人には倫理観・善悪の区別・一般常識・場の空気などなど
思考する上で色んなフィルターが出来上がってるから
そういう返答はできないわけですが
じゃあそういうものが未発達、もしくはまだ無い子供だったらどうでしょうか
善悪の区別が無いまま、子供特有の無邪気さから来る残虐性でもって
超能力を使いだすのが少年ベン
自分が気に入らない人物を、「気に入らないからヤる」というストレートな感情のみで
近所の少年、母親、友達になったアイシャを手にかけていく
この手口がもう精神的にくるんですよ
所詮は子供がやる事なのでこうなってこうなるなと先読みできるものが多いのですが
映像の見せ方とか演出面がうまいんでしょうね
観てるこっちの心臓がきゅうううううううぅぅぅぅぅぅってなっちゃう
「嗚呼、止めたげてぇぇぇぇ」ってなっちゃう
精神的に怖いっていうのをたらふく体験させられました
手がつけられなくなった少年ベンを止めようとするイーダの姉アナ
二人の超能力対決がラストシーンなんですが
休日 団地に囲まれた公園 沢山の人がいる中
距離を置いて対峙する二人
互いの体内を直接攻撃する感じなので周囲は何も動かないし
二人も突っ立ってるだけにしか見えない
そんななか赤ちゃんが一斉に泣き始め小さい子供達は黙って二人に注目し始める
気付かないのは大人だけ
ここの演出がたまらないですね
とんでもない死闘が二人の中で繰り広げられてるってのがビンビン伝わってきます
CGバンバン使って派手にやらかす系ではない今作
役者の力量が物を言うわけですが
主軸の子役4人がうまい
子役にありがちなわざとらしさとかやらされてる感が全然ない芝居なんだよな
特にアナ役の子が重度の自閉症からラストバトルまで
幅広い演技を魅せてくれていました
ジワジワ来る精神的な怖さを味わいたいならオススメです
ただ一点、猫に関する強烈なシーンがあるので
小動物好きは見ないほうがいいと思います
70点
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