只今、税金還付を目指して申告書類を作成しているところです
「日本株の配当から引かれた税金を返してもらう方法」なんて書くと
「ものすごい裏技を駆使してそう」「とてもややこしそう」と感じるかもしれませんが
そんなことはございません 税務の手続きに従えば誰でもできます
もうご存じのかたも大勢いるかと思いますが今一度の確認だと思って見てやってください
やり方
1、税務署にて、配当からの所得税を「総合課税」で申告して「配当控除」を適用してもらう
2、住んでる市町村にて、配当からの住民税については「申告不要制度」を適用してもらう
以上です ね、簡単でしょ?
え、わからない?
もう少し詳しく書きます
日本の税制に「配当控除」というものがありまして
日本株の配当から引かれる所得税のうち10%を控除してもらえるものなのですが
これを適用してもらうには配当を「総合課税」で申告しなければなりません
(「総合課税」というのは、給与所得と合算して税金の計算をしますというものです)
なので、まずは税務署に行って配当を「総合課税」で申告して「配当控除」を適用してもらいましょう
そうすると株の配当にかかる税率が
源泉徴収・・・所得税15%住民税5% から
総合課税・・・所得税10%住民税10% になります
(一般的なサラリーマンの給与の場合です 高額所得者(課税所得900万超)は逆に増税になります)
で、ここから配当控除10%を引いて
所得税0%住民税10% となります
次
ここで終わると住民税が5%→10%と上がってしまうのでこれを阻止します
ここでは、「特定上場株式等の配当所得や上場株式等の譲渡(源泉徴収がある特定口座)に係る所得については、
所得税と異なる課税方式により個人住民税を課税することができる」という制度を利用します
簡単に言うと、配当から引かれる住民税の支払い方を自分で決められるということ
なので住んでる自治体で、「配当からの住民税は既に源泉徴収で支払っています(申告不要制度)」という申告をしましょう
「申告不要」なことを「申告する」っていうのは、なんだか変な感じがしますが
今の税制ではそうする事になっているのでそうしてください
そうすると株の配当にかかる税額が
総合課税・・・住民税10% から
源泉徴収・・・住民税5%で支払い済み になります
以上の2つをまとめると
所得税15%住民税5% が
所得税0%住民税5%(住民税は支払い済み) になり
源泉徴収されていた所得税15%分が後日還付されます
どうですか? ややこしいですか? 面倒臭いですか?
クソ寒い中、税務署と市役所、両方回るのは面倒臭いですよね
でも、引かれた税金の約4分の3が帰って来ると思えば
やる気が出てくるんじゃないでしょうか
少額でも日本株から配当が出てるかたは
する価値があると思いますよ