無職生活5年目突入  のんびりと ひっそりと 自由に生きております

ヤクザと家族 The Family 時代に取り残されたヤクザの物語 おすすめ

2月10日にイオンシネマ行ってきました

映画終わりが丁度お昼でクリレスHDのお店でランチしてましたが

レストラン街もフードコートもやたらお客が多いんですよね

今日は平日だよな?祝日は明日やぞ間違ってるんとちゃうか?って思ってました

 

監督・脚本
藤井道人
出演
綾野剛
舘ひろし
尾野真千子
北村有起哉
市原隼人
磯村勇斗
駿河太郎
豊原功補
寺島しのぶ

1999年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治(綾野剛)は、柴咲組組長の柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことからヤクザの世界に足を踏み入れる。

2005年、ヤクザとして名を上げていく賢治は、自分と似た境遇で育った女性と出会い、家族を守るための決断をする。

それから時は流れ、2019年、14年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の影響で激変していた。

 

ただただ良かったです おすすめです

 

ヤクザ映画っていうと組同士の抗争で派手にドンパチやるイメージがありますが

この作品はそういうのはごくごく控えめにしてあって

山本賢治という一人のヤクザの生涯を描く人間ドラマがメインです

昨年公開の「ミッドナイトスワン」と似た感じがします

 

山本が所属する組は「義理と人情」という言葉がピッタリな昔ながらのヤクザで

1999年~2005年~2019年と時が経つほどに暴対法や世間の目に縛られ

ヤクザ稼業がやりにくくなり衰退していく

組と同じように山本自身も時代の波に呑まれて少しずつ居場所を失っていく

この変化を3つの時代で見事に表現し切っていて

2時間30分と長めの尺ですが全く飽きることなく観ていました

 

法律にがんじがらめにされたヤクザ・元ヤクザが可哀想だとは思いません

どこまで行ってもヤクザは反社

どういう理由であれその構成員となった人間には一生「ヤクザ」の3文字が付いて回る

それは仕方のない事だと思います

その事を理解した上でなお、「元ヤクザ」と知られたとたんに

生活が、人生が、小さな幸せがあっという間に崩れ去ってしまうのは

観ていて辛かったです

 

あとはラスト

山本に近しい若い二人が出会った、出会ってしまった

これでこの先の展開を色々と妄想出来るようにしてくれたのが嬉しいですね

おかげで観終わった後の余韻が長く持続してより一層楽しめました

 

ツッコミ所を挙げるなら、細野との2ショット写真かなぁ

細野自身も元ヤクザでバレないように目立たないようにと

脱退してから相当苦労してるはずなのにあんな気軽に撮影許可しちゃうかなと

元ヤクザだからこそもっと警戒するべき場面だったと思います

 

あとは尾野真千子の女子大生は流石に無理あるでしょ

時代設定が先に有りきなので仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね

 

主人公山本賢治役の綾野剛

若手から中堅になろうかという年齢・芸歴ですが

今作では山本の堕ちていく様や何とも言えない心の内が見えてくるような

非常に良い芝居してました

あと駿河太郎

あとで調べると笑福亭鶴瓶の息子なんだそうで

チャラくてゲスい若手ヤクザ役がマッチしてました

 

 

じっくりとしっかりと心に響く

大変有意義な2時間半でした

80点