無職生活5年目突入  のんびりと ひっそりと 自由に生きております

ビバリウム 精神的に不安定になる

今回は大阪ステーションシティシネマに行ってきました

混雑を避ける為、普段は土日祝を避けて出掛けるのですが

今回はとある理由があって6日の土曜に行ってきました

まあ人の多いこと多いこと

レストラン街、映画館、ホワイティ梅田(地下街)と通った所は全部盛況でした

寒さが和らいできてるのが大きいのかなぁ

 

 

監督
ロルカン・フィネガン
出演
ジェシー・アイゼンバーグ
イモージェン・プーツ
ジョナサン・アリス
ダニエル・ライアン
モリー・マキャン
セナン・ジェニングス

トムとジェマは、不動産業者に寸分違わず同じ作りの家が並ぶ住宅地を案内される。

彼らが家の中をひと通り見学して帰ろうとすると、ついさっきまで一緒にいた不動産業者の姿はなく、二人は奇妙に思いながらも車を走らせる。

しかしどこまで行っても同じ風景が続くばかりだった。

 

予告編が気になったので観ました

ぶっちゃけ「世にも奇妙な物語」の1エピソードという感じです

 

戸建てを買いに来たカップルが見学しに行った住宅地から抜け出せなくなり

その閉鎖空間でどこからか送られて来た赤ちゃんを育てることになる

 

序盤から観ていて不快、不安定になる要素が満載

不動産屋の店員がカッと目を見開いていてキモい

緑一色の同じ分譲住宅がシムシティの様にずらーっと並んでいて目にやさしくない

いつの間にか支給される食料に味が付いていない

赤ちゃんの成長がめちゃくちゃ速いってだけでなんだか気持ち悪い上

奇声を放つ、カップルの物真似をする、夜中に奇妙な模様が流れるテレビを見るなど

カップルにとって精神的にしんどい事がずっと続いてだんだん辛くなってくる

観てるこっちもしんどくなってくる

 

そうこうしてるうちに子供が成人くらいの体格になって

いよいよこの住宅地から解放されるのか?ってなってからの展開も観ていて中々しんどい

 

最後のオチはああ、そうなるのかと一応〆てはいるけど

全編通じて何も判明していないまま投げっぱなしで終わります

 

で、観終わってから「ビバリウム」という英単語の意味を調べてみたのですが・・・

ビバリウム 【vivarium】

1、陸生・水生問わず、生物本来の生息環境を再現した飼育・展示用の容器。

2、自然動物園。生態動物園。広義には水族館・昆虫館なども含む。

~デジタル大辞泉より~

ああ、なるほど

容器の中で飼われてたんやなと それを我々が外から覗いてたんやなと

これでこの作品のある程度は理解できました

先に英単語の意味を調べておけば良かったですね

 

あと気になったのは上映時間が長い

カップルが精神的にしんどい子育てをする中盤はかなり圧縮出来ると思います

全編で40分~50分くらいにしてメリハリあるようにしたら

観てるほうもしんどくならずに済むのでは

逆に、カップルと同様に観客も精神的にしんどくさせるのがこの作品の狙いなら

このままでいいと思います

 

冒頭の「カッコウの托卵」のシーン

人によっては相当ショッキングに見えると思いますが

今作の内容とはちょっとリンクしないかな

最初にこれを持ってきた意図がわかりません

 

 

お化けもモンスターも殺人鬼も出てこないのに

観客をここまで精神的不安定にさせる作品も珍しいと思います

不動産屋や赤ちゃんの正体、カップルに子育てさせた理由など

大半の事象がわからないまま終わるので

そういうのでも良いという人、むしろそういうのが良いという人は

観てみるのもアリでしょう

50点