少しずつ雨の上がる時間帯が増えてきた8月20日
降ってないスキをついてイオンシネマの公開初日行ってきました
観終わってからは大阪市内に移動してもう1本観るつもりでいましたが
雨雲がもうそこまで迫っているのを確認したため濡れないうちにと予定変更して帰宅しました
スマホは便利だなぁ
そのもう1本は後日観に行きました
こういうことが出来るのもアーリーリタイアのいいところです
監督
白石和彌
出演
松坂桃李
鈴木亮平
村上虹郎
西野七瀬
音尾琢真
早乙女太一
渋川清彦
斎藤工
中村梅雀
滝藤賢一
宮崎美子
寺島進
宇梶剛士
かたせ梨乃
中村獅童
吉田鋼太郎
3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれ殺害されたマル暴の刑事・大上の後を継ぎ、広島の裏社会を治める刑事・日岡。
しかし、刑務所から出所した“ある男”の登場によって、その危うい秩序危うい均衡が崩れていこうとしていた。
やくざの抗争、警察組織の闇、マスコミによるリーク、身内に迫る魔の手、そして圧倒的“悪魔”=上林の存在によって、日岡は絶体絶命の窮地に追い込まれる
3年前の前作は映画館で観ました
近年めっきり減ってしまった硬派なヤクザ映画で
役所広司のあらくれ刑事っぷりが印象深かったですが
今作も負けてはいません
今回のボス敵、上林演じる鈴木亮平の振り切れっぷりが半端ないです
こういうヤクザ映画によく出演してる強面の役者さんが多く居る中で
誰よりもヤクザ、誰よりも怖い、恐怖を感じる演技でした
観た日の夜、上林の残忍描写を思い返してしまって寝られなかったくらいです
○○抜く、しかも劇中何度もとか、もうヤクザ通り越してサイコパスでしょ、アレは
変態仮面からヤクザまで、役の幅が広すぎますよ
鈴木に負けないくらい熱が入ってたのが今作の主人公日岡役の松坂桃季
前作の大上刑事の意志を継いでヤクザに対峙し治める刑事ですが
こちらはまだ限界まで振り切れていない印象
まだ普段の線の細いやさしい感じが見え隠れしてる
前作の役所広司には届かないかな(役者経験が違いすぎるから当たり前か)
それでもスタントなしで危ないシーンに挑んだり、役作りで痩せたりと
色々とチャレンジしてるようです
ストーリーのほうは
日岡の暗躍、平成初期の泥臭いヤクザ同士の抗争、上林の過去、チンタと真緒姉弟それぞれの生き方などを
リアルよりエンタメ寄りで描いているのでずーっとスクリーンに釘付けになります
やれる人は、どのヤクザがどこの組所属か予習しておくとよりわかりやすくなると思います
終盤、本来味方であるはずの広島県警にハメられているとわかるところ
ここは「え、ウソ、マジか!?」と私もすっかり騙されていました
そうなったのは中村梅雀演じる瀬島の影響が大きくて
定年間際の人のいいおっさんが実は日岡を騙すスパイだったという意外性によるところ
徹底的に「いい人」を演じた中村梅雀もすげーなと思いました(小並感)
最後のシーンは賛否両論あるようですが
「役目を終えた一匹狼はクールに去るゼ」ってな感じで
その後の日岡を表現していて個人的にはアリです
一方、もう一歩と思う所は
日岡をハメようとしたがマスコミにスっぱ抜かれて右往左往の県警が
この件をどう処理したのかをワンシーンいれてほしかった
ほぼスルーかというほどあっさり流していて、このせいで最後締まらなくなっちゃったと感じました
世間への配慮や流行り廃りの流れで、ほとんど見なくなったヤクザ映画ですが
非常に濃い世界観を身体で感じ、エンタメを楽しむのにはもってこいだと思います