今回はイオンシネマに行ってきました
この日は何本かまとめて観るつもりだったので
「ワンデーフリーパスポート」(フリードリンク付きで2500円)を買って
朝イチから映画館に入り浸ってました
この券、利用するかたが多いようで、映画館に着いた時には購入窓口に7組くらい並んでました
監督
土井裕泰
出演
菅田将暉
有村架純
清原果耶
細田佳央太
オダギリジョー
戸田恵子
岩松了
小林薫
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから
偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。
好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は
大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。
本来は観る気なかったのですが、ヤフーのレビューで高得点だったのと
折角のワンデーフリーパスポートなんだから沢山観とかないと損ということで
この日の予定にねじ込みましたが中々興味深い作品でした
普段は主に少女マンガ原作の量産型キラキラ恋愛ごっこ映画は観ないのですが
この作品はそれらにありがちなトンデモ設定、トンデモキャラとかは無く
ごく普通に身近でありそうな普通の恋そしてその行方を描いています
趣味が合うということで付き合う二人
意気投合して楽しい日々を過ごすものの、時が経つにつれ徐々にすれ違うようになっていく
そりゃそうだよね、趣味が合うからお付き合いするって事は
趣味が変わったり止めたりして、互いに合わなくなったら別れるってことになるから
きっかけは趣味の一致だったとしてもそのあと趣味以外の繋がりなり共通項なりを見つけるとか作るとかしないと
ずっと一緒に居るという段階にはならないでしょう
それで、趣味が合わなくなった原因が大学卒業後の同棲生活をどう維持していくかという点
麦は「俺が養っていかなきゃ」という思い一心で就職
忙しすぎてとてもじゃないが趣味や夢まで手が回らない
絹は変わらす趣味は続けていて一旦は事務職に落ち着くものの
趣味や自分の好きなものを仕事にできたらと事務職を辞めイベント会社へ
生活はなんとかなるでしょと、あまり真剣に考えてない様子
ここはもう仕方ないよね
生活にはそこそこのお金が必要でどうにかして稼がなきゃいけない
で、好きな事で食っていける人間なんて一握りしか居なくて
大抵は辛くてしんどくてイヤイヤながらも生活の為に働いてる
そうして必死に働いてる一方でお気楽に転職されたりしたらイラっとなるわな
ここで両者の歩み寄り、妥協点探しが全く出来てなかった、しなかったのが大きいと思います
お互いに別れを告げるシーン
いつものファミレスでもう恋が終わろうとしている時に
始めて出会った日に座った席でその日にしたやり取りを、そっくりそのまま見知らぬ若い男女がしている
それをみた絹が涙する
ここの演出にはやられました
お互い趣味が合うねというちょっとわざとらしさもあり微笑ましさもあるやり取りはもう遠い過去の事
もうどうやってもあの頃には戻れない
心にグっとくるものがあって少し泣けました
その後はドロドログダグダせず、すっきり爽やかに前向きに〆たので
気持ち良く劇場を出ることができました
二人にはそれぞれの道で幸せになってほしいなぁ
ぶっ飛んだマンガの世界観ではなく身近に感じられる一般的な世界観のみで
一つの恋愛を描き切った今作
観といてよかった ありがとうワンデーフリーパスポート
75点