無職生活3年目  のんびりと ひっそりと 自由に生きております

ファーザー 認知症ってこんな感じなんだな

例の宣言が出てから大阪府内の映画館は休業となり、現在もそれが続いております

 

出来るだけ外出しないように4月5月とじっと我慢をしておりましたが

観たい映画が公開されてるのに観られないのはやっぱ辛い

6月20日まで待ってたら観たい映画を何本も見逃してしまうということで

神戸のシネリーブル神戸へ行ってきました

 

兵庫県は大阪府と同じく宣言出てる地域ですが

映画館は平日限定でやってるんですよね

この辺の匙加減は県によるんでしょうが

感染規模からして大阪では平日の営業も無理でしょうね

 

ともあれこの先、宣言出てる間は兵庫県の映画館へ行こうと思います

 

 

監督
フロリアン・ゼレール
出演
アンソニー・ホプキンス
オリヴィア・コールマン
マーク・ゲイティス
ルーファス・シーウェル
イモージェン・プーツ
オリヴィア・ウィリアムズ

ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。

そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。

だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?

なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?

現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは――?

 

 

非常に複雑で不思議な作品でした

 

認知症患者とその家族、介護人とのかかわりをハートフルに描くみたいな感じかなと思っていたら

全然違いました いい意味で裏切られました

 

アンソニーの自宅にて娘のアンが「新しい恋人が住むパリへ引っ越す」という話をしている

その後アンは家を出るが、ほどなくしてアンの夫だという男性がなぜか部屋に居ることに気付く

不思議に思いながら男性と会話しているとアンが戻って来るが、先ほど話をしていた女性と違う

 

出だしの10分程度で話の繋がりが破綻してアンソニーも観客の私も大混乱

その後も住んでる家がコロコロ変わる、介護人が昨日と今日で違う人になってる、アンの恋人ポールがシーン毎で違う人などなど、間違い探しをさせられてるような展開がずっと続くのですが

これが「認知症患者が見てる世界」なんですね

短期記憶と長期記憶と日常の行動様式(普段繰り返ししていること、ルーチン)が入り乱れて一部欠落してごちゃごちゃになって出来上がった世界を認知症患者は見ている、らしいです

 

全編通してその世界を表現しているこの作品

ついて行くのが大変ですが最後のシーンで「なるほどこういう事か」と納得

良くできてるわー スッキリ

と同時に、アンソニー・ホプキンスの演技が光る

 

認知症を患ってからずっとおかしな世界の中を生活していて

周りの人間からは変人になったような言われ様

不安で怖くて仕方が無くなって子供の様に泣きじゃくり、居るはずの無い母親を求める

ここがホントぐっと来るんですよ

認知症の辛さ、本人も周りも大変なことが伝わって来ます

納得の主演男優賞です

 

 

今のところ私の親はピンピンしてますが、この先もしかしたら認知症になるかもしれません

もしそうなったらこの作品の事を思い出して何かしら役立てつつ介護したいと思います

70点