無職生活5年目突入  のんびりと ひっそりと 自由に生きております

オールド 「老い」について考えてみた

だいぶ空いてしまいましたが、9月1日ファーストデイで観た2本目です

 

 

監督
M・ナイト・シャマラン
出演
ガエル・ガルシア・ベルナル
ヴィッキー・クリープス
アレックス・ウルフ
トーマシン・マッケンジー
ルーファス・シーウェル
ケン・レオン
ニキ・アムカ=バード
アビー・リー
アーロン・ピエール
キャスリーン・チャルファント
アレクサ・スウィントン
ノーラン・リヴァー
M・ナイト・シャマラン

バカンスのために秘境のビーチに訪れた、ある一組の家族。

ビーチには美しい眺望が広がり、各々が浜辺で寛ぐが、しばらくすると、周囲に立て続けに奇妙なことが起こり始める。

砂に埋もれた大量のスマートフォン。異常なスピードで腐敗が進む漂流死体。

先ほどまで子供だった家族までもが急速に成長し、ビーチからの脱出を試みると意識を失ってしまい、逃げだす事さえもできない。

一家をはじめ、この場所に訪れた人々は狼狽しパニックに陥ってしまう…。

なぜ、このビーチで子供たちは急に成長し始めたのか?

この場から脱出することはできるのか?一家を待ち受ける驚愕のラストとは?

 

 

久しぶりのシャマラン監督作品ですが

私は○○監督作品が好きとかそういうのはないので贔屓目とかなく鑑賞しました

 

特殊な鉱石だかの作用により体内細胞が爆発的に活性化して、30分で通常の1年分=1日で約50年分老化する場所に連れてこられた数組の家族

脱出不能なこの場所で人々はどう思い行動するのか・・・というのが大筋です

 

ぶっちゃけこれって「世にも奇妙な物語」ですよね

なので細かいことにツッコミを入れてはいけないわけです

 

いやね、観てたらツッコミどころは沢山あるんですよ

切り傷がものの数秒でキレイさっぱり治るとか髪と爪が勢いよく伸びない理由とか

この場所に入って来るのはスンナリなのに、出ようとすると身体が拒絶反応→気絶するとかなどなど

都合が良すぎと思う部分もありますが

「世にも奇妙な物語」の設定をいちいちツッコミ入れながら観たりしないでしょ?

そういうもんだそういう世界なんだと受け入れて楽しむのがいいでしょう

そういう細かい所がきになって仕方ない人にはオススメしません

 

 

さて、私はこれを観て、「老い」について考えさせられてしまいました

 

急速に老化していくことが判明してから

美しい顔がしわだらけになっていくのに耐えられず洞窟に籠ってしまう女性

視界がぼやけ耳が遠くなりながらもこの状況を受け入れ寄り添うように死んでいった夫婦

40~50代の身体になってもここからの脱出を最後まで諦めなかった姉弟

 

老いは誰にでも等しく訪れます

現在45歳の私にはまだまだ縁遠く感じるもので普段は意識してませんが

これを観てから「年取ったらどうなるんやろなぁ」と考えるようになりました

60歳、70歳、80歳時、どんな顔でどんな身体してるのか

まともに日常生活をおくれているのか

女性のように老いていくのが怖くなるのか、夫婦のように受け入れて心穏やかに暮らすのか

正直、年取ってみないと分からないってのが正解かもしれませんが

こうやって少し考える時間を作って心づもりをしておいても損はないのかなと思います

 

 

これまでの伏線をラストで一気に回収してくるのですが、そのオチについては「おお~なるほどね~」ってなりました

世の中で実際にやる企業が存在するかもしれません

「人類の科学技術の進歩のために~」なんてお題目を掲げて、都合のいいものを利用するとかね

この件も世の中の役に立ってることは間違いないけど、一般人を1日で死なせてるからなぁ

全面的に肯定は出来ないかな

 

 

出たがりで有名なシャマラン監督

今作でもバッチリハッキリ出演してますよ

「旅先案内人」かつ「監視員」てなところでしょうか 結構重要な役どころです

 

 

気楽に観られるかなと思いましたが案外深刻(?)な考えをさせられた作品でした

人は選ぶと思いますが不思議体験をしたいかたにはオススメです

70点