無職生活5年目突入  のんびりと ひっそりと 自由に生きております

まともじゃないのは君も一緒 会話の噛み合わなさが絶妙

今回はTOHOシネマズ梅田の別館行ってきました

別館はスクリーン2つだけで席数も少なめですが中々に盛況でした

桜も咲き始めてるし、この先どんどん人出が増えていくんやろうなぁ

前にも言いましたが私は経済回していこう派なのでこの状況はウエルカムです

どんどん出掛けてバンバン金使おうぜ

 

 

監督
前田弘二
出演
成田凌
清原果那
泉里香
小泉孝太郎
山谷花純
倉悠貴

予備校講師・大野は、独身・彼女なし。ずっと1人で大好きな数学の世界で生きてきた。

今の生活に不満はないが、このままずっと1人なのかと不安になることもある。

自分だって普通に結婚したい。ただ、普通が何かわからない。

女の子とデートをしてもなんだかピントがずれているような空気は感じているが、どうしていいのかはわからない大野。

教え子の香住はそんな大野を“普通じゃない”と指摘してくれる唯一の相手。

大野は香住に「どうしたら普通になれる?普通を教えてほしい。」と頼み込むのだが・・・。

 

 

面白かったです

 

数学一筋で世間一般の物事を知らない大野と、知識は豊富だがリアルな恋愛は未経験で頭でっかちな秋本が主役のコメディ

 

序盤は二人によるチグハグでかみ合わない会話でがっつり笑えます

会話だけでなく女性から好意を示されても頓珍漢な返事をして引かれたり

居酒屋でナンパするもつかみの段階でそっぽ向かれるなど

行動もコミュ障のそれで、傍から観てる分には笑えます

 

最初に笑いで作品の世界に引き込んでからの中盤

宮本のフィアンセである戸川を口説こうとするのですが

ここからは大野と秋本の行動や心情の移り変わりを魅せてきます

 

敗色濃厚と思われたが戸川との相性が良いのかいい雰囲気になる大野

出会いを重ねるうち、コミュ障を返上し自信をつけていく

ここの人物像の変化が非常に上手く表現されていています

成田凌やっぱうまいな

 

一方秋本のほうはと言うと

大野に「君が必要なんだ!!(普通になるための先生として)」と真剣に面と向かって言われたことで

彼女の心が大きく揺れはじめる

大野の事を「普通じゃない予備校講師」から「ひょっとして私、この人好きかも?」

さらに「やっぱりこの人が好きなんだ!」へと、段々と変化していく様を

言葉では無く、順調に恋愛してる大野への嫉妬という行動で何度も表現しています

単に大野が変な奴だということだけで笑いを取って終わりにしていない所がうまいですね

 

終盤、大野は振られ戸川は宮本の元へ帰っていくのですが

自分の理想通りの相手なんていなくて、どこかで折り合いをつけていかなければならなくて

そんな時にお互いのダメなところが分かっていればうまくいくという宮本の講演会での一言が心に刺さります

これを聞いた秋本も観客同様に気付かされて大野の元へ

ラストは好きという分かり易い言葉ではなく森の中の風景と、風や動物の音そしてそこに居る二人という

最初のコメディはどこいったんやとツッコミたくなる爽やかな〆でした

おかげで「いい映画観たなぁ~」と、いい気分で劇場を出る事が出来ました

 

成田凌は「普通じゃない」人の役させると巧いよね

「スマホを落としただけなのに」のサイコパス犯人役も良かったし

 

 

この作品はカップルで観るといいんじゃないかな

お互いの事を再確認してもっと深く知ることが出来るかもしれません

70点